<事案>

依頼者は40歳代の男性です。20代で結婚して当初は仲睦まじく暮らしていました。しかし,婚姻生活も10年程度過ぎた頃から,不妊治療を行うか否か,金銭感覚等の価値観が合わなくなり,別居をしていました。

依頼者は別居して夫婦として戻れないのであれば,離婚をしたいと考えていましたが,妻は話し合いに全く応じないまま別居期間だけがいたずらに過ぎていきました。
依頼者は,今後の自分の人生についても考え初め,きちんと妻との話し合いを付けて離婚したいという希望で当事務所に依頼されました。

<解決>

ご依頼後,さっそく妻に連絡をとり,改めて依頼者の離婚の気持ちを伝えました。あくまで争うという姿勢ではなく,今後の双方の将来のためにどういうことを考えているのかという部分も時間を使って話しました。
当初は,離婚することに納得が行かないこと,生活不安があるので多額の慰謝料を支払って欲しいという主張をされました。
しかし,法律的にできること,依頼者が譲歩できる条件などを丁寧に伝え,最終的には慰謝料は支払わず,離婚が成立することとなりました

離婚するご夫婦にはそれぞれのご事情があります。離婚を少しでも前向きなものとして捉えていただくためには丁寧な説明が必須な場面があります。

投稿者: ガーディアン法律事務所